プロシュート兄貴

※タイトルと内容はほとんど関係ありません。

古くからの友人、とはいっても今は割と疎遠になってしまったけれど、小学校からの付き合いのある人が今年2月に会社を辞めるらしい。理由等は聞いていないが、次の仕事はまだ決まっていないらしい。やはり昨今の不景気のせいなのだろうか。ともあれ、30歳を超えてからの再就職は今の世の中厳しいとは思うけれど、彼の場合は手に職をつけているわけでもない。いやもちろん長年、おそらくまじめに働いてきたのだから、その業界の経験値は蓄積しているのだろう。だが業種はあえて伏せるが、同じ業界には絶対に就職しないように思う。

ただし、彼自身は10年ほど前から「仕事を辞めたい」「この会社は未来がない」と言っていて、周りからも「じゃ転職しなよ」という声はいくつもあったように思う。実際にオレ自身そういう風なやり取りをした記憶があるし、実際に自分が転職をする時には、一度そういう相談をしたこともあった。

が、彼は辞めなかった。

なぜか彼は最初に会社を辞めたいと言い出してからおよそ10年もの間、彼自身が辞めたいと望み続けていた会社を辞めなかった。そしてとうとう今年の2月にようやく会社を辞めるという報を聞いた時には、さすがに「おめでとう、ようやく重い腰をあげたんだね」とは思えなかった。むしろ「なぜいまさら」と。次の仕事が決まっているのであればともかく、彼はどういう心境で会社を辞めるのかまったく理解ができない。

良い大人なんだから自分でなんとかするだろうが、この不況下、彼の将来が不安でならない。そしてプロシュート兄貴のあのセリフを思い出した。

「ブッ殺す」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。
なぜなら、オレや、オレたちの仲間は、
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に相手を殺っちまって、もうすでに終わってるからだッ!
だから使った事がねェーッ。

ペッシ、オマエもそうなるよなァ~~~、オレたちの仲間なら…
わかるか?オレの言ってる事…え?

『ブッ殺した』なら、使ってもいいッ!